ミッドナイト・バス とうとう観たよ
ポスターに一目惚れした映画
ミッドナイト・バスはどこかで目にしたこのポスターに一目惚れした映画
ポスターに一目惚れする映画って100%観ても自分に合うんだよ
フィーリングが大事なのかな私
タイミングが合わず公開から1年数ヶ月
やっと観ることができた
やっぱりすごく好きな映画だった
主人公はバツイチで50歳になろうとする中年男、利一
東京-新潟間の深夜バスの運転士をしており東京には若い恋人の志穂がいる
子供たち2人は自立しつつあり志穂との将来を考える利一
ある日、バスに元妻の美雪が乗車する
元妻はかなり疲れた様子で利一は放っておけず……
原田泰造いいよね???
本作の主人公は原田泰造が演じる
同年代の人ははっぱ隊の歌みんな歌えると思う
お笑い芸人だけじゃなく役者さんとして活躍してるけど主人公を演じるのは初だとか
この映画のために大型免許取得したそう
若い頃より今の方がより素敵だと思いませんか
私は好き!!!
家族の再生=やり直すことなのか
映画やドラマで普遍的に扱われるテーマ「家族の再生」
ミッドナイト・バスでは元妻・美雪が家を飛び出し16年が経過している
そんななかで再生は可能なのか
さいせい
【再生】
《名・ス自他》そのままでは働かない状態から、また働く状態になる、あるいはすること。
衰え死にかかったものが生気を取りもどすこと。
「―の喜び」
精神的に生まれ変わること。
「―の道を歩む」
結果を言うと元の四人家族が元鞘でやり直しが出来る優しい映画ではなかった
離れていた16年の歳月で新たに築き上げたものを投げ出せるほどの若さはもうないのだ
相手の優しさや自分に向けられていた愛情を確認しそれぞれの場所でそれぞれが生きていけるような餞になる映画だった
中心に描かれるふたりの父親とひとりの母親
映画には父親が4人、母親も4人登場する
かつて夫婦だった利一と美雪、利一と美雪の親達、利一の娘・彩菜の恋人の両親だ
父親たち
利一 姑いびりから妻を守れず離婚、息子娘の本心を理解していない
利一の父親 遺影のみ、エピソードとくになし、生前も影が薄い系か?
美雪の父親(山辺) 心身が衰えながらも娘・美雪の幸せを願い、利一を責めることはしない
彩菜の恋人の父 すごく感じがわるい
母親たち
美雪 嫁いびりに耐えられず子供たちを置いて離婚、東京で現夫との間にも1児を設ける
新潟に置いてきた怜司と彩菜に対する負い目がある
利一の母親 遺影のみ、嫁である美雪をいびり追い出した
美雪の母親 すでに死去、美雪に頼る母親が居ないことを示唆している(と思う)
美雪の嫁入り道具の着物の裏地に御守りを忍ばせていた
彩菜の恋人の母 すこぶる感じが悪い
この中で父親としては利一と美雪の父親・山辺のふたり、母親としては美雪が中心に描かれてていく
とくに父親ふたり、利一と山辺の関係は非常に穏やかでそれは娘の幸せを願う山辺の一心の賜物であることがわかる
娘が嫁いびりされて子どもを置いて離婚って、利一に文句を言って殴りたかったよね
それでも再会した利一を責めるでもなく、復縁を推すでもなく、ひたすらに娘の思いを代弁し父親の在り方を伝え続ける
君の名前で僕を呼んで Call Me By Your Nameと同じ老成した父親の言葉がすとんと心に入ってくる良作だった
主人公は山辺では?と言いたくなるくらい素敵なセリフと長塚京三の演技がすごい
父親じゃない男としての利一
志穂との別れの流れが唐突で原作をググってみたんだけど、原作では志穂にモーションかける若い男がいて男として引け目を感じる模様
小西真奈美可愛いから言いよるやついない方がおかしいよね!
それで納得したけど映画では唐突すぎて意味不だし、美雪との復縁コースかなと思っちゃったわ
それでも志穂との別れを後悔しラストで志穂の元へ向かう利一
父親として成長した利一が一転「若い女に必死なオッサン」に見えちゃうけど当たり前っちゃ当たり前
君のために別れるんだ(キリッってしたのにやっぱり別れたくないって情けない
心機一転進んだ志穂との落差もあり絵的には復縁無さそうだけどw原作ではどうなんでしょう